東アジア・太平洋 ユース・ダイアログ・シリーズ 第1期

第1期は2005年9月から2006年6月までの期間で、計5回のビデオ会議(VC)が開催されました。
VCのテーマはあらかじめ参加者による投票で決められ、VC当日はテーマ関する各国の発表、それをもとにした質疑応答やコメントを中心にすすめられました。
日本では、各回のVCに合わせ事前勉強会を行いました。

第1回VC:「紛争と平和」2005年9月9日
第2回VC:「紛争と平和」2005年11月25日
第3回VC:「グローバリゼーションと雇用」2006年1月27日
第4回VC:「汚職文化と闘う」2006年3月17日
第5回VC:「東アジア・太平洋地域における教育――アクセス、システムの効果などの諸問題」2006年6月9日

第1期の参加国

インドネシア、オーストラリア、カンボジア、シンガポール、タイ、日本(東京・広島)、パプアニューギニア、東ティモール、ベトナム、ラオス

第1回VC テーマ:「紛争と平和」

日時:2005年9月9日(金)11:30-13:30
場所:世界銀行東京事務所、広島大学大学院国際協力研究科
テーマ:紛争と平和(Peace and Conflict)
参加国:インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、日本(東京・広島)、パプアニューギニア、東ティモール

第1回VCは、9月9日(金)に「紛争と平和(Peace and Conflict)」というテーマの下行われました。参加国は全部で7カ国。日本からは東京・広島から合計12名の学生が参加して各国のユースと意見を交換しました。

第1回参加者の声:
「〔米軍〕キャンプの近くに住んでいるから、比較的自分は興味を持っている方だと思っていた。でも・・・? 日本にも、紛争に発展していくような要素があることに議論を通して気づいたが、そのためには何ができるんだろうか?」(東京からの参加者)
「主に考えたことは、インドネシアとティモールレステのように政府レベルでは冷え切った関係になっていても、市民レベルそれもユースがメインアクターになって、相互交流を図り、相互理解を促進することで、両者和解の道が開かれるのかなと考えました。・・・次世代を担うことになるユースが利害よりも人道的視点を重視するという価値を共有できれば、紛争の火種は比較的削減されるのではないかと考えました。」(広島からの参加者)

第2回VC テーマ:「紛争と平和」

日時:2005年11月25日(金)
場所:世界銀行東京事務所、広島大学大学院国際協力研究科
テーマ:紛争と平和(Peace and Conflict)
参加国:インドネシア、オーストラリア、カンボジア、シンガポール、タイ、日本、東ティモール、ラオス

第1回VCを終えて、さらに議論を深めたいという参加者の希望もあり、第2回VCにおいても引き続き「紛争と平和(Peace and Conflict)」をテーマとしました。日本からは東京・広島のユースが参加し、全部で8カ国をつないで話し合いました。今回は、ミャンマーから国境を越えてタイに入国する難民の問題についてシンガポールが、続いて悲惨な内戦も記憶に新しいカンボジアがそれぞれ発表を行い、各国との間で質疑応答がありました。日本からも積極的に質問をし、その度ごとに丁寧な回答が返ってきました。
その他、第2回では実際に今後YDSにおいてどのようなことができるかということについても話しました。
まず、参加者間で継続的なネットワークの重要性が認識されたことを受け、ML(メーリングリスト)を作成されました。また、実際に顔を合わせること(physical meeting)も提案されました。さらに、日本からは、具体的な企画として、各地点でお年寄りなど実際に戦争・紛争を体験された方にインタビューしてその結果を共有するということを提案しました。

第2回参加者の声:
「ユースとして」という視点を発見できた。今後改善すべき点をどんどん開拓することでより素晴らしいものにできるはずだと思います。
ビデオ会議、それも8ヶ国を結んでということで、参加者としては難しい形式でした。…(中略)
ただ、まだ新しい取り組みなので、とりあえずなるべく多くの人が参加して平和への強い動機を一緒に持つことだけでも大事だし、その後の勉強や活動につなげるためのステップという点では成功だと思います。私にとって、とても刺激を受ける経験となりました。

第3回YDS テーマ:「グローバリゼーションと雇用」

日時:2006年1月27日(金)11:30-13:30
場所:世界銀行東京事務所
テーマ:グローバリゼーションと雇用(Globalization and Employment)
参加国:インドネシア、カンボジア、シンガポール、日本、東ティモール、ラオス
日本側参加者:5名(SRID(国際開発研究者協会)学生部 、模擬国連委員会、YDP Japan Network事務局)

YDSのVCは今回で3回目です。「グローバリゼーションと雇用(Globalization and Employment)」というテーマの下、VCシステムで結ばれた東アジア太平洋地域の6カ国のユースが対話しました。
今回は、まず初めにタイと東ティモールのユース団体からプレゼンテーションがありました。その後、ラオス会場から東南アジア諸国連合(ASEAN)のユース担当高官(Chair and Vice-Chair of the Senior Officials on Youth)からユースの雇用政策に関するプレゼンテーションをしていただきました。その後、シンガポール会場の司会で自由な質疑応答が行なわれました。日本からは、ニートやフリーターという日本のユースの雇用問題について簡単な発表を行い、これに対して、政府の対応などを問う質問を受けました。 時間も限られていたので議論はたくさんできませんでしたが、最後には、引き続きメーリングリストを活用した情報交換を行なおう、と言って終わりました。
また、東京会場には、ちょうどこの時期に来日されていたASEAN事務局の方に見学していただきました。リムタ・シランギット(Rimta Silangit)さんで、ASEAN事務局で世界銀行との連携、特にVCを通じた事業の推進を担当されているそうです。 VC終了後、「ユースの間でこうした活動が行なわれているのはいいことだ。長期的には、インパクトがあるだろう」との個人的な感想を頂きました。

国内顔合わせミーティング
上記VCのほか、日本国内では1月21日(土)に世界銀行東京事務所で、参加者向けに「顔合わせミーティング」を行ないました。あいにくの雪の中でしたが、5名の参加者(Asian Development Youth Forum 、YDP Japan Network事務局)を得て、日本のユースの雇用について情報共有・意見交換を行ないました。このミーティングの内容を元に、VC当日にはニートやフリーターという日本のユースの雇用問題について簡単な発表を行いました。

第4回YDS テーマ:「汚職文化と闘う」

日時:2006年3月17日(金)11:30−13:30
場所:世界銀行東京事務所、広島大学大学院国際協力研究科
テーマ:汚職文化と闘う(Fighting a Culture of Corruption)
参加国:オーストラリア、カンボジア、シンガポール、タイ、日本、パプアニューギニア、東ティモール、ベトナム

前回VCまでのYDSへの参加者の投票で決められた「汚職文化と闘う」というテーマのもと、東アジア・太平洋地域の8カ国を結んで第4回VCが行われました。
今回は、初めにシンガポール、ベトナム、オーストラリアがそれぞれの立場から汚職に関するプレゼンテーションを行い、それに引き続いて各参加地点からの質問やコメントと、それに対する応答という形で行われました。また、今回も東南アジア諸国連合(ASEAN)の方から汚職問題に関するコメントをいただきました。 2時間という限られた時間の中では議論しきれない事柄もあり、それらについてはメーリングリストを使って今後議論していくことになりました。やはり今後への継続性が大切だという共通の認識が参加者の間で持たれていたようです。

国内顔合わせミーティング
今回のビデオ会議に向けて、東京と広島でそれぞれ事前勉強会が開催されたほか、東京では汚職に取り組むNGO、トランスペアレンシー・インターナショナル・ジャパンを訪問してお話を伺いました。

第5回YDS テーマ:「東アジア・太平洋地域における教育――アクセス、システムの効果などの諸問題」

日時:2006年6月9日(金)11:30-13:30
場所:世界銀行東京事務所
テーマ:東アジア・太平洋地域における教育――アクセス、システムの効果などの諸問題(Education in East Asia and Pacific - issues of access, effectiveness of systems, etc.)
参加国:インドネシア、シンガポール、タイ、日本、パプアニューギニア、ベトナム

今回もテーマはML上の投票で決められ、6カ国が参加して会議が行われました。
はじめにインドネシア、タイ、パプアニューギニアがそれぞれプレゼンテーションを行い、その後参加者全員で教育に関する議論が行われました。

国内顔合わせミーティング
6月4日(日)と6月8日(木)の2回にわたり、参加者の事前勉強会が行いました。第1回のミーティングでは教育に関して自由に討議を行い、第2回のミーティングではシンガポールから送られてきたVC用資料を用いながら意見交換を行いました。

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